今季不発続く本田に最悪のシナリオ 次節27日ジェノア戦でトップ下剥奪危機

後半は存在感皆無

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は22日、敵地でウディネーゼと対戦し、リーグ3戦連続となるトップ下でスタメン出場を果たした。チームは3-2の勝利を収めたが、本田自身は沈黙。後半19分の交代まで見せ場が乏しく、目に見える結果を残せなかった。背番号「10」は、ついにトップ下剥奪の危機にさらされていると、ミランの番記者は警鐘を鳴らした。
 地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は前半、猛烈な勢いで3ゴールを決めたミランの中で、本田もまずまずのプレーを見せていたと好意的な視線を向けた。しかし、交代は妥当な判断だったという。
「前半はミランが試合を支配して、いい試合を見せていた。ここ最近の中で一番いいミランを目撃した。好調のチームの中で本田もなかなかよかった。だが、後半は精神的にも、アスリート的にもミランは弱体化した。ミハイロビッチがカラブリアを交代させたのは失敗だった。チーム全体のバランスが崩れ、後半はウディネーゼにスペースを与えてしまった。モントリーボもデ・ヨングもいいリズムがつくれなかった。本田は後半良くなかった。もはや存在しなかったので、彼は交代になった」
 後半19分で交代した本田のハーフタイム以降は、存在感ゼロと厳しく指摘されている。
 2トップの一角で移籍後初先発出場を果たしたFWマリオ・バロテッリは、自ら獲得したファウルのチャンスで直接FKで見事なゴールを決めた。MFジャコモ・ボナベントゥーラは1得点1アシストとまたしても結果を出した。
 シニシャ・ミハイロビッチ監督は、攻撃を本分とするトップ下で泥仕事を黙々と続ける本田を評価しているが、開幕ノーゴール、ノーアシストが続く、その背中に突き刺さる視線は厳しさを増している。地元メディアも低評価を与え続けている。

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