復活の悪童、バロテッリが芸術的FKでミラン復活初ゴール! 「オレのことを挑発したいヤツらがいた」

リバプールでの戦力外の日々から、521日ぶりの一撃で先発復帰を飾る

  規格外の男が5分で魅せた。日本代表FW本田圭佑が所属するACミランのFWマリオ・バロテッリは22日の敵地ウディネーゼ戦でミラン復帰後の初スタメンを飾ると、前半5分に芸術的な直接フリーキックを決めて先制ゴール。自身の存在を存分にアピールした。
 昨季はミランから移籍金30億円でリバプールに鳴り物入りで加入したが、リーグ戦1得点と想定外の不振に終わった。結果を残せずにトップチームでの練習合流を禁止され、事実上の戦力外となった。今夏の移籍市場でも高額年俸がネックになり、ギリギリまで移籍先は決まらなかった。そこに移籍市場が閉幕する間近になって手を差し伸べたのが、古巣のミラン。レンタル料ゼロで、年俸の大半をリバプールが負担するという厄介払い状態となっていた。
 ミランのユニフォームを身にまとっては、2014年4月19日のリヴォルノ戦以来、実に521日ぶりの一撃だった。ゴール正面やや左サイドの約25メートルの距離から、右足のインフロントで放たれたキックは、カーブを描きながら壁の上を超えてニアサイド上部に突き刺さった。自ら得たファウルでキッカー役で見事結果を出した。横に立った本田も見事な軌道を見守るしかなかった。
  試合後のバロテッリは、衛星放送局「スカイ・イタリア」など各メディアに対し、多くの言葉を残している。
「難しい試合だった。なぜかって? オレのことを挑発したい奴らがたくさんいたんだ」
 このゲーム、ウディネーゼは、3人の選手がバロテッリへのファウルでイエローカードを受けるほどの厳しいマークで迎え撃っていた。自身が決めたFKも、自分でもらったファウルによるものだった。それだけに、ゴールでやり返したのは流石の一言だ。バロテッリ自身も得点した直後にイエローカードをもらったのはご愛嬌だが、我慢を続けながら前線でボールをキープしてミランの攻撃にタメを作っていた。

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