ファン・ハール監督も大興奮 44本のパスが織りなす「ファンタスティック」な一発

指揮官も「信じられない」得点

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、3-2で勝利した20日のサウサンプトン戦で44本のパスを経て生まれたスペイン代表MFフアン・マタの3ゴール目を「信じられない」「ファンタスティック」と大興奮で絶賛した。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 19歳にして、移籍金総額108億円でモナコから獲得したフランス代表FWアンソニー・マルシアルが2得点を挙げたが、オランダ人指揮官を狂喜乱舞させたのは3点目だった。
 後半23分、シュバインシュタイガーのパスを受けたデパイが、相手GKのセーブによって阻まれた。だが、このボールをマタが左足でゴールに流し込んだ。これが決勝点となったが、デパイのシュートに至るまで実に44本のパスが通った。
 そのポゼッションを強調し、ボールロストを忌み嫌うオランダ人指揮官は「ファンタスティック!」と興奮気味に語ったという。
「そして、ゴールも決めることができた。信じられない! あの回数のパスで試合をコントロールした。相手の守備組織がある中で選手は、ギャップを見つけてボールを支配できた。我々は今日やってのけた。うれしい。もちろん、これは我々の哲学の裏付けだ」
 ファン・ハール監督は高らかにそう言い放った。哲学を何よりも重視し、哲学に沿った選手を2年連続で200億円以上の補強費を費やしてワールドクラスの戦力をそろえた。自身の流儀を貫き、今季4勝1敗1分けで勝ち点13とし、リーグ2位の好スタートを切ったユナイテッド。2012年シーズン以来の栄冠に視界が開けてきた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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