スペイン紙「2018年バルサ8大ニュース」にイニエスタ退団を選出 「夢のようなお別れ」
今年の出来事を総括、イニエスタ退団をトップ扱いで紹介
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタにとって、2018年は大きな転機となる1年だった。下部組織から所属したバルセロナからの退団、ヴィッセル神戸に移籍してJリーグ参戦、ロシア・ワールドカップ(W杯)限りでの代表引退を決断したが、バルサの贔屓紙として知られる「ムンド・デポルティーボ」も「2018年バルサ8大ニュース」としてイニエスタ退団を大きく扱っている。
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同紙は18年のビッグニュースとして、生え抜きであるDFジェラール・ピケ、DFセルジ・ロベルト、MFセルヒオ・ブスケッツの契約更新、宿敵レアル・マドリードとの今季最初の「エル・クラシコ」で5-1の勝利を挙げてフレン・ロペテギ前監督を解任に追い込んだこと、フランス代表DFサムエル・ウムティティとMFウスマン・デンベレのロシアW杯優勝とクロアチア代表MFイバン・ラキティッチの準優勝などを取り上げるなか、最も大きく扱っているのは「イニエスタとの夢のようなお別れ」だ。
17-18シーズン終盤、イニエスタはシーズン限りで22年間在籍したバルサからの退団を決断した。フィジカル的に秀でてなくても、的確な判断と圧倒的なスキルでゲームメークしたイニエスタについて、同紙はこのように称賛している。
「バルサの育成組織の新世代として、彼のフットボールと価値はすべてをもたらし、さよならを告げた」
そんなイニエスタにとって、このシーズンではエモーショナルな二つの瞬間が訪れた。一つ目は自身9度目となるリーガ・エスパニョーラ制覇、そして通算32個目の公式戦タイトルを本拠地カンプ・ノウで掲げたことだ。
そして二つ目はスペイン国王杯決勝で自らゴールし、5-0で有終の美を飾った際のこと。試合終了間際に選手交代を告げられた際には、バルサだけでなくセビージャファンからも拍手を送られ、イニエスタがベンチ内で涙を流すシーンがあった。これには「インフィニティ(無限)である彼に対する神話のようなものだ」と、ハッピーエンドに終わったことを情感たっぷりに記している。