「全然、満足していない」 森保Jのエース候補・南野、アジア杯へ”貢献度アップ”を強調

日本代表MF南野拓実【写真:Getty Images】
日本代表MF南野拓実【写真:Getty Images】

ザルツブルクでは今季、公式戦25試合出場11得点を記録

 来年1月のアジアカップに向けて11名の選手で始動した日本代表で、唯一の海外組がザルツブルクのMF南野拓実だ。今月16日にシーズン前半戦を終えて帰国していたアタッカーは、帰国後はトレーナーの下でケアをしていたものの、トレーニングはせずに体を休めていたことを練習後に明かした。

 ロシア・ワールドカップ(W杯)後、日本代表に定着した南野にとっては、ザルツブルクと日本代表の2チームを並行して戦うのは、初めての経験だった。前半戦の感想を問われた南野は、「初めて代表とクラブの両方のチームでプレーするなかで、移動とかいろいろありましたが、怪我をせずにアジアカップに臨むことをテーマにしていたので、きっちり(クラブと代表を)両立しながらできたのは良かったと思います」と、無事に日本代表に合流できたことを喜んだ。

 ザルツブルクではオーストリア国内での試合に加え、UEFAヨーロッパリーグ(EL)を合わせて公式戦25試合出場。11ゴールを奪い、チームの中軸を担っている。しかし、15勝3分とウィンターブレイクを無敗で迎えたチームのパフォーマンスについては、「文句なしの結果」としながらも、自身の出来については「まだまだ全然、満足していない。数字の部分でも、チームに対する貢献度も、もっとこだわっていければいいと思う」と厳しい。

 過去のアジアカップの映像を見ていたという南野は、大会を勝ち抜くためのカギに“初戦”を挙げた。「短期決戦では、チームとして勢いをつけていけるかが重要です。W杯を見ても、グループリーグの初戦は、絶対に勝たないといけない。そこを勝つか負けるかで、全然変わってくると思う。まずは初戦に勝つために、良い準備をしていければと思う」と、1月9日のトルクメニスタン戦に闘志を燃やした。

 ヨーロッパでの実績を考えれば、大会MVPになることも期待される。だが、南野の眼中に、個人賞はない。”今大会のテーマは?”と問われ「優勝と、攻撃の選手なので、ゴールかアシストというところで、チームに貢献できればと思います」と答えた南野は、“MVP”という言葉を引き出したいメディアを制し、チームの勝利に徹する宣言をした。

「チームの勝利が、僕としては一番大事です。ファイナルに勝つことが一番。それ以外の個人賞もありますが、それは終わってからどうなっているか。そういう賞はチームのために全力を尽くしたうえであると思う。そういう賞より、そこ(ゴールに絡むこと)をしっかりやっていこうと思います」

 森保ジャパンでもウルグアイ戦で2ゴールを挙げるなど、攻撃の中心として存在感を高めている南野。初のアジアカップに向けて、しっかりと自身の足もとを見つめながら、大会開幕に向けて準備を進めていく。

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