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「奇妙な言葉の戦争」 クラブW杯3連覇のレアル、モドリッチと同僚の議論に地元紙着目
現段階で理由は不明も、大会3連覇決定後にバスケスと“主張合戦”
レアル・マドリードは現地時間22日に開催されたFIFAクラブワールドカップ(W杯)決勝、アル・アイン戦で4-1の大勝を飾り、同大会史上初となる3連覇を達成した。先制ゴールを奪うなど勝利に貢献したのはクロアチア代表MFルカ・モドリッチだったが、試合終了直後に喜ぶことなく、チームメートと議論していた姿が地元メディアで注目されている。
終始レアルペースで進んだこの一戦、試合を動かしたのはモドリッチの技巧的な一撃だった。前半15分、ペナルティーエリアやや外左でボールを受けたモドリッチは、利き足ではない左足で巻くようなミドルシュート。これが相手GKの手をかすめてゴール左を打ち抜き、先制点をゲットした。
このゴールで余裕を持ったレアルは後半にMFマルコス・ジョレンテ、DFセルヒオ・ラモスが着実に加点。アル・アインDF塩谷司に追撃のゴールを許したものの、アディショナルタイムにはオウンゴールで4-1として、その実力を世界に知らしめた。
試合全体もコントロールしきったモドリッチだっただけに、満足感のある90分間だっただろう。そう思いきや、意外なシーンがあった。試合終了直後、敵味方問わず握手を交わすなかで、MFルーカス・バスケスとは少々緊迫した空気があったというのだ。
以下、マルカ紙はこのように言及している。
「クラブW杯を制した後、レアル・マドリードの全ての人々は笑顔になると予想されていたが、そうではなかった。アル・アイン戦直後、モドリッチとバスケスはピッチ内で主張し合っていたのだ。お互いが身振りを示し、奇妙な“言葉の戦争”があった」
記事では「両者の間でなんの問題があったのかはまだ明確にされていないが」と理由は不明としている。
モドリッチは2018年、レアルのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇、そしてロシアW杯でクロアチアを準優勝に導く八面六臂の大活躍が認められ、自身初のバロンドール受賞となった。
その一方でW杯後のシーズンでは疲労の蓄積からか、トップフォームのプレーとは言い切れず、チームもフレン・ロペテギ監督の解任とサンティアゴ・ソラーリ監督の就任と激動の数カ月だった。クラブ世界一を取ったとはいえ、よりよいサッカーを目指さないと――。モドリッチの議論には、そんな向上心があったのかもしれない。