モウリーニョが退団のうわさを否定 「“あの時”にはもう戻りたくない」

長期政権の意志を強調

 チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、開幕から4試合で1勝1分2敗と低調なスタートを切り、一部では立場が危ういとうわさされていた。しかし、当の本人はそうしたうわさを一蹴し、チェルシー残留を主張したと、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。
「私はどのような状況でもクラブを離れたくないと思っているし、クラブも私に出て行ってほしくないだろう」
 今季はチェルシーでの第2次政権3年目を迎えた。これまでの監督キャリアでは、2010年から13年までレアル・マドリードを3シーズン率いたのが最長だが、愛着ある“ブルーズ”で はさらなる長期政権を築こうとしている。
「ここから立ち去るつもりはない。クラブも私を解任する予定はない。誰か私が今の仕事から離れると考えている人がいるのなら、それは何も分かっていない人だね」
 2007年にチェルシーを退団した際も、シーズン序盤の不振が原因だった。だが、ポルトガル人監督は現状とは全く異なっていたとして、比較は無用としている。ロマン・アブラモビッチ会長との関係も良好で、クラブを離れる意志がないことをあらためて強調した。
「07年は私には2つの考えがあった。スペインに行こうか、イタリアに行こう。だが、もう“あの時”に戻りたくはない。ここに残りたいんだ。それだけで十分だ。07年当時のアブラモビッチ氏は彼のフットボール人生の中で、2 人の監督しか知らなかった。(クラウディオ・)ラニエリと私だけだ。だけど今はどうだ? 10人? 彼はたくさんの監督を知っている。繰り返すが、私はアブラモビッチ氏が望む限りここに残る」
 昨季クラブをリーグとリーグ杯優勝の二冠に導いた名将は、今年8月に2019年まで契約延長を果たしていた。自らの信念を貫き、チェルシーで戦い続けることを誓った。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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