アメリカに新天地を求めたジェラード 古巣リバプールに残した後悔とは

選手兼コーチで残留したかったと語る

 今夏米MLSに渡った元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードが、古巣リバプールへ残した後悔を語っている。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
 
 下部組織からプレーし、リバプール一筋を貫いててジェラードだが、今夏にクラブとの契約を延長せず、海を渡る決意をした。それでも、本心では選手兼コーチという役割でチームに残りたかったと心情を明かした。
 
「ほかのスタッフと共にブレンダン・ロジャース監督を支える形で、チームに残る可能性はあると思っていた。しかし、こうしたアイディアは、僕がクラブを去ると発表してから話し合われたんだ。リバプールはこの夏にコリン・パスコーとマイク・マーシュという2人のコーチに代わるクラブの2番手あるいは3番手、4番手となる人間を探していた。僕はその役割にピッタリだと思っていた。選手としてもプレーできて、いい控えメンバーになれただろう。同時にお金では買えない貴重なマネジメントの経験も積めるしね」
 
 まだ新シーズンが幕を開けて1ケ月。それでも、かつての本拠地アンフィールドはすでに恋しい場所になっているようだ。
 
「寂しいよ。すでに全てが恋しく感じられる。テレビを付けて、あのスタジアムに集まる5万、6万、7万人の観客、好戦的で猛烈な雰囲気やあの緊迫感を見ると、ジェラシーを感じるね」
 かつてMLSでプレーしたデイビッド・ベッカム氏やティエリ・アンリ氏は、オフシーズンを利用して、短期レンタルで欧州の舞台に復帰した例がある。そのため、ジェラードもリバプールに復帰する可能性があるのではと、うわさされていた。しかし、MLS代表理事のドン・ガーバー氏がこうしたプランについて否定していた。
 
 ジェラードは「もし25歳に戻って、さらに10年間リバプールのためにプレーできたなら、それほど嬉しいことはない」と語っている。しかし、その後に「僕の時間はもう終わってしまったんだ」と続け、本人も復帰については否定的な見方をしている。リバプールに恋するアンフィールドの英雄の復帰は実現しないのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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