ファン・ハール監督が「馬鹿げた金額」と語る100億円のフランス人19歳FWは次期指揮官へのプレゼント

当初の見積もりは20億円弱

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、今夏ASモナコから獲得したフランス代表の19歳、FWアンソニー・マルシアルについて、「次の監督のために買った」と明言した。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。
 英BBCの報道では、マルシアルの移籍金は3600万ポンド(約67億円)ともいわれ、さらに規定を満たした際のボーナスも含めれば、ユナイテッドは最大で100億円以上を支払うことになると伝えられていた。史上最も高価なティーンエイジャーとして注目を集めたが、ファン・ハール監督は同選手の獲得が明らかに未来への投資であることを明かしている。
「(マルシアルの移籍金は)馬鹿げた金額だった。だが、我々はクレイジーな世界に身を置いているんだよ。ユナイテッドは1000万ユーロ(約18億8000万円)で見積もっていた。でも私は彼を自分のために買ったわけではない。次の監督のために買ったんだ」
 そして、その次期監督には現在アシスタントマネージャーを務めるユナイテッドのレジェンド、ライアン・ギグス氏の就任が濃厚と見られている。オランダ人指揮官は「私が次の監督を発表することになるだろう」と話している。
 2014年にユナイテッドと3年契約を結び、イングランドへとやって来たファン・ハール監督は妻との約束のため、契約が満了する2017年には監督業から引退する意志を明かしている。ファン・ハール政権のユナイテッドは、ここまで2季連続で大型補強を行っているが、これらは引退を控える指揮官から右腕として活躍するギグス氏へのラストプレゼントになるのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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