香川の新相棒が大問題行動 航空会社の素早い対応でおとがめなし!?

コックピットに乗り込み撮影

 マンチェスター・ユナイテッドからドルトムントに期限付き移籍したベルギー代表FWアドナン・ヤヌザイは、6日の欧州選手権予選の敵地でキプロスと対戦し、1-0で勝利を収めた。そして帰国の途に着く際、ブリュッセル航空に搭乗した。この際、コックピットに乗り込むと、りりしい表情でヘッドセットを着用して自ら記念写真を撮影した。
 そして、8日にこの模様を自身のインスタグラムに掲載したことで物議を醸してしまった。地元テレビ局「ユーロスポーツ」によると、欧州航空安全エージェンシーは乗客のコックピットへの立ち入りを厳しく禁止すると明記して いる。アメリカ同時多発テロなどの影響で安全性順守の徹底が通達されているのだ。そのため、うっかり20歳のドリブラーの侵入を許してしまった機長が矢面に立たされた。大きな批判が殺到したが、ブリュッセル航空側は寛容な姿勢を示した。
「機長は例外的な状況下で乗客のコックピットへの招待を許されています。このケースでは彼を招待しました」
 こう声明を発表したことで、機長もヤヌザイもおとがめなしとなったもようだ。一方で、渦中のヤヌザイはベルギー代表からドルトムントに合流し、2部ザンクトパウリとの親善試合で移籍後初ゴールを決めるなど、騒動を吹き飛ばすような活躍を見せている。ユナイテッド時代は、デイビッド・モイーズ前監督に重用され、日本代表FW香川真司とも ポジションを争った仲だ。今度は、ドイツの地で日本の10番との共演が近づいている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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