モイーズ、元教え子ルーニーの未来を予言 「FW以外でプレーしている」
才能を見いだした元指揮官
元マンチェスター・ユナイテッドの指揮官で、現在はレアル・ソシエダを率いるデイビッド・モイーズ監督が、イングランド代表の得点記録で歴代最多記録に並んだばかりのFWウェイン・ルーニーについて「将来はMFになる」と自身の見解を明かしている。英「BBC」に対して語ったものを、衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。
ルーニーは、5日に行われた欧州選手権予選・サンマリノ戦(6-0)で先制PKを決めた。これでイングランド代表通算得点を49に伸ばし、同代表のレジェンド、サー・ボビー・チャールトン氏に並んだ。偉大な記録を達成した元教え子に 、モイーズ監督も称賛を惜しまない。
「彼は現時点でイングランド代表最高のストライカーだと思う。これからもストライカーとしてプレーし、得点を取り続けていくだろう」
ルーニーは文句なしの決定力を備え、名実ともにイングランド最高のFWとして歴史に名を刻んだ。しかし、モイーズ監督は、サッカー選手として万能の能力を備えたルーニーは純然たるFWという枠に収まらない活躍を披露すると主張している。
「私はウェインは1年後か2年後にはMFとしてプレーしている可能性もあると本気で思っているよ。彼は素晴らしいフットボーラーであり、素晴らしいパサーだ。彼はFW以外のポジションでもプレーできる。やがてはポジションを下げてプレーするだろう」
昨季、ルーニーは ルイス・ファン・ハール監督の下で、中盤の一角として起用されることもあった。しかし、ロビン・ファン・ペルシー(フェネルバフチェ)らが退団した今季はストライカーの位置で固定されている。それでも、エバートン時代に16歳でルーニーをデビューさせるなど、選手の才能を初めから高く評価しているスコットランド人指揮官は、イングランド代表のエースの新たな可能性に太鼓判を押した。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images