ドログバ健在 米MLS移籍後初先発でいきなりハットトリック!
シカゴ・ファイヤー戦でモントリオールの4-3勝利に貢献
今夏、米MLSのモントリオール・インパクトに加入した元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバが移籍後初先発となったシカゴ・ファイヤーとの一戦でハットトリックの大活躍。4-3と激しい乱打戦を制す立役者となった。
前半27分、右からのクロスを中央で受けたドログバはDFのプレッシャーを背に受けながらも、右足でボールをコントロールし巧みに反転。GKとの1対1を迎えると、シュートを冷静に右足で蹴りこんだ。
ドログバの先制点をきっかけに試合は得点を奪い合う激しい展開となる。前半36分にPKによる失点で追いつかれたモントリオールだが、42分にはDFワンドリール・レフィブレが左CKからヘディングシュートを決めて勝ち越しに成功。
しかし、その後、後半14分までに2失点を献上し、あっさりと逆転されてしまう。チームは守備に不安を残す中、モントリオールを救ったのは、やはりコートジボワール代表の英雄だった。同16分、FKの素早いリスタートからPA内でボールを受けたドログバは左足の強烈なシュートを叩き込んで3-3の同点。そして同20分には右サイドからのクロスをファーサイドへ走り込み、右足でボレーシュート。一度はGKに防がれたが、こぼれ球を頭で押し込んだ。これで移籍後初ゴールを含むハットトリックを達成。しかも3得点は右足、左足、頭と多彩なゴールパターンを見せ、その実力を見せつけた。
モントリオールはこの勝利で勝ち点を31に伸ばした。24試合を消化し、東地区6位。消化試合が4試合多い首位D.C.ユナイテッドとの勝ち点差は13となっている。昨夏のブラジルW杯1次リーグで日本代表のDF陣を崩壊させたコートジボワールの英雄は、崇拝された英王者チェルシーを去り、カナダでその実力を示した。新天地でチームをさらに上位へ導く活躍が期待される。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images