流浪する元インテル長友の同僚MF 代理人をつけず家族と奔走
26歳の実力者が所属なしに
今夏にインテルとの契約を解除し、現在無所属の元イタリア代表MFエセキエル・スケロットは代理人もいない状況で、家族と共に新天地探しに奔走しているという。イタリアのサッカー情報サイト「トゥットメルカードウェブ」で、自身の境遇を語った。
「僕は(ロベルト・マンチーニ)監督の構想に入っていなかったし、チームで孤独に過ごしたくなかった。だから、移籍マーケットが終わってからでもどこかのクラブへ移れるように契約解除することにしたんだ」
アルゼンチン生まれのスケロットは、2008年から2011年までチェゼーナでプレー。当時は日本代表DF長友佑都とも共にプレーしていた。長友が11年冬にインテルへと渡ると、その2年後の13年1月にスケロットが後を追うようにインテルへと加入し、2人は再会を果たしていた。サイドならMFもDFもこなすスケロットだが、インテルではほとんど出番がなくサッスオーロ、パルマ、キエーボへと期限付き移籍を繰り返していた。そして、今夏にインテル退団を決断した。
スケロットは、現在は専属の代理人をつけておらず、新たなクラブを自身で探しているという。イタリア代表経験もある実力者だが、新たな就職先を求めて奔走している状況だ。この夏、パレルモへの移籍に近づいていたことも明かしているが、結局これも実現せず。移籍先が決まらなければ、アルゼンチンへ渡るプランもあるという。
「代理人がいないから、僕は家族と一緒に届いたオファーについて検討しているんだ。仲介人を通して、たくさんのチームがコンタクトを取ってきた。今はこの方法でベストな選択を探している。僕はイタリアでプレーを続けたい。このまま12月28日までクラブを探して所属クラブが決まらないようなら、アルゼンチンからの打診もあるのでその話を検討するつもりだ」
まだ26歳と老け込むには早過ぎる年齢のスケロット。新たなクラブを見つけ、再び輝きを取り戻すことはできるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images