イタリア2部でグリーンカード導入か フェアプレーへ向けてリーグが取り組み

シーズン後にフェアプレー賞として表彰

 イタリア2部リーグ、セリエBでレフリーが選手の不適切なプレーや振る舞いに対するレッドカードとイエローカードの他に、「グリーンカード」を実験的に導入する可能性が浮上している。イタリア地元紙「ラ・スタンパ」が報じている。
 グリーンカードとはレッドやイエローカードとは対極に位置するもの。選手がフェアプレーやスポーツマンシップを遵守する振る舞いを見せた場合、主審がその行為を讃えてグリーンカードを出すというもの。このシステムはユースレベルでテストされているが、プロレベルでの導入は初という。日本では、主に小学生世代のゲームで導入されている。
 具体的には相手選手が負傷した際に、速やかにボールを外に出してプレーを止める。そして、主審がボールアウトやファウルなどの判定で見逃していた場合に、正しい判断を下せるように自己申告する、などの行為がグリーンカードに該当するという。そして、シーズン終了時には得点王同様に、グリーンカードの数に応じてフェアプレー賞として表彰されることになるという。
 イタリアのサッカーは結果史上主義と呼ばれるほどで、伝統的に試合内容よりも結果にシビアにこだわる。選手も守備時に相手の突破をファウルで止めるように指導されるほど徹底している。八百長の問題やスタジアム周辺の安全性の問題などで、スタジアムへのサポーター離れも危惧される中、カルチョのイメージアップに向けた重要な施作となるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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