伝説のウイングの意志を継ぐ者たちが快挙 ウェールズが欧州選手権出場に王手

58年ぶりの躍進

 ウェールズは、3日に発表されたFIFAランキングで史上初めてイングランドを上回るなど、大いなる躍進を遂げている。そして、58年ぶりとなるメジャートーナメント出場に王手をかけた。
 現地時間の3日に行われた欧州選手権予選でキプロスと対戦し、FWギャレス・ベイル(レアル・マドリード)が決勝点を挙げて1-0で勝利した。これでウェールズは予選7試合を終えて5勝2分けで勝ち点を17に伸ばし、B組首位を走る。ボスニア・ヘルツェゴビナを3-1で下したベルギーが同14で2位、イスラエルが同12で続く。
 
 試合終盤の後半37分、右からのクロスに走りこんだベイルが高 い打点のヘディングで豪快にたたき込んだ。これが決勝点となった。
 
 今予選ではグループA~Iまでの上位2各国と各グループ3位の最上位国に自動的に本戦出場権が与えられる。そして残りの3位8カ国がプレーオフを行い、最終的な4枠を争う。ここに開催国フランスを加えた全24チームが来年の本大会へ参戦する。ウェールズは6日のイスラエル戦で勝利すれば、2位以内が確定。1958年のワールドカップスウェーデン大会以来、実に58年ぶりに快挙達成となる。
 マンチェスター・ユナイテッドで活躍したライアン・ギグス氏という絶対的エースを擁しても手の届かなかった舞台にウェールズが間もなく帰ってくる。現在、FIFAランキングを同国史上最高の9位まで上昇させ、チームにはベイルやアーロン・ラ ムジー(アーセナル)らスター選手がそろう。飛躍著しい小国は、欧州選手権の台風の目となるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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