名門オランダに訪れた欧州選手権予選のピンチ! アイスランドに敗れてグループ3位転落
ロッベン、スナイデル、デパイらスター選手を擁しながら不覚
欧州選手権予選で昨夏のワールドカップブラジル大会で3位に入ったタレント軍団・オランダが苦境に立たされている。オランダは現地3日に行なわれたアイスランド戦、相手のエースMFギルフィ・シグルドソン(スウォンジー)のPKによる決勝点で0-1と敗戦した。
オランダの入るグループAではアイスランドが7試合を終えて勝ち点18で首位に立つ一方、オランダは勝ち点10で現在3位。無条件で本戦出場権を得られる2位のチェコとの勝ち点差も6と広がっている。グループAからIの各グループ3位の成績最上位国も自動的に本戦出場権を獲得し、それ以外はプレーオフへ回ることになる。しかし、6日に直接対決を行う4位のトルコとの勝ち点差も1となっており、次節が予選突破への望みをつなぐ大きな鍵となりそうだ。
オランダは前半33分にDFブルーノ・マルティンス・インディ(ポルト)が退場となったとはいえ、ポゼッション率62パーセントを維持し、枠内シュート9本を放ちながらも1点が遠かった。指揮官がフース・ヒディング前監督からダニー・ブリント監督へと代わり、新主将に任命されたFWアリエン・ロッベン(バイエルン・ミュンヘン)やMFウェスレイ・スナイデル(ガラタサライ)、FWメンフィス・デパイ(マンチェスター・ユナイテッド)らスター選手を多く抱えるが、それでも苦しい状況が続いている。
出場国が従来の16ケ国から24ケ国へ拡大された2016年の欧州選手権だが、2014年ブラジル・ワールドカップ出場にもあと一歩と迫ったアイスランドら新興勢力の台頭により、オレンジ色の伝統国の本大会出場に黄信号が灯っている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images