ベティス復帰のホアキンがまさかの負傷 その原因は……

抑えられなかった苛立ち

 今夏の移籍マーケットで9年ぶりに古巣ベティスへの帰還を果たした元スペイン代表MFホアキン・サンチェスが、まさかの負傷を負い、復帰後最初のトレーニングを途中で引き上げていたことが分かった。伊サッカーニュースサイト「フットボール・イタリア」が報じている。
 
 ホアキンはこの夏、フィオレンティーナからベティスへの移籍を熱望し、交渉を重ねていた。しかし、一時はフィオレンティーナが放出を頑なに拒み、交渉が停滞していた。移籍マーケットの閉幕が迫る中、ホアキンは苛立ちを抑えられなかったようだ。
 
「(移籍マーケット)最後の数日間は、ストレスが溜まったよ。代理人のエドゥアルド・エスペホに何度も連絡したけど、彼は携帯電話の電源をオフにしていた。それでカッとなって近くにあったテーブルを殴ったんだ。椅子だったかもしれないが、とにかくそれで手首を負傷してしまった」
 そして、マーケット最終日の8月31日に移籍が確定した。その後、本拠地スタジアムでの入団セレモニーで2万人のファンの前に姿を見せたホアキンだが、その右手には包帯が巻かれていた。その真相が感情が高ぶったあまりの負傷だったと本人から明かされた。「これまで何かを殴ったりしたことはなかった。おかげでケガをしてしまった」と語るホアキン。痛みのあまり、加入後最初の練習は途中で切り上げたという。
 
「幸運にも今週は(代表ウィークのため)大事な試合がないから良かったよ」
 34歳を迎えたホアキン、“自らの家”と語るベティスでの再スタートは、予想外の船出を迎えることとなった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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