英代表GK、ピッチで痛がる素振りのダイバーに激昂「ひっぱたいてやりたい」

元ラガーマンのストーク・シティGKバトランドが激昂

  ストーク・シティのイングランド代表GKジャック・バトランドは対戦相手の主審を欺くシュミレーションに怒りを露わにし、「ひっぱたいてやりたい」と不快感を示している。英BBCが報じている
 サッカーには競り合いやドリブル突破のシーンで、接触がないにも関わらずピッチに倒れ込み、負傷を偽るシーンが頻発する。それはドリブラーにとっては自己防御の技術であり、次回のファウル時にマーカーが警告を受ける可能性を高めるための駆け引きでもある。その一方で、対戦相手のサポーターから「ダイバー」と揶揄され、ブーイングの対象となる。
 主審がファウルを看過する傾向の強い、フィジカルコンタクトの激しいプレミアリーグもその例外ではないが、バトランドは「大嫌いだ。選手のところに駆け寄って、引き起こしたいよ」と率直な心情を吐露している。
 直近のリーグ戦2試合(ノーリッジ戦、ウェストブロム戦)では指を骨折していながらもテーピングで固定し、指を保護する特注のグローブを身に付けて試合に出場していたという不屈のファイターはダイブを繰り返す選手に対し、「そんなことをする選手は顔をひっぱたきたいけど、出来ないのが残念だ。僕のほうが退場になってしまうからね」と息巻いた。
 ストークはプレミアの中でも伝統的に相手に激しいタックルやファウルを見舞うフィジカルフットボールで有名。対戦相手は多くの故障者を出してきた。そんなチーム事情もありながら、バトランドはシミュレーションには厳しい言葉を並べている。
「僕は14歳までラグビーをしていたけど、ラグビーでそんなことをする選手はいなかった。倒れこむのは本当に痛い時だけだったよ」 
 イングランド代表次代の正GKを担うと期待の懸かるバトランドはこうしたプレーに異議を唱え、正々堂々としたプレーを要求している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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