日本代表監督・森保一の右腕、横内昭展とは何者か? 熱き情熱家の“二人三脚”の物語

(左から)サンフレッチェ広島時代の森保監督、横内コーチ【写真:Getty Images】
(左から)サンフレッチェ広島時代の森保監督、横内コーチ【写真:Getty Images】

2017年、広島の低迷を受けて森保監督に代わって暫定的にチームを指揮

 日産スタジアムの記者会見室から出たすぐの場所で、横内昭展は記者に囲まれた。サンフレッチェ広島の第11代監督として、そしてリーグ戦1試合限りの監督としてチームを引き受けた男は、疲れ切った表情で質問を受けていた。

 チーム状況は最悪だった。2012〜15年までの4年間で3度の優勝を果たし、15年のクラブワールドカップで3位に入ったほどの黄金時代を築いた広島は、翌年後半から戦績が下降し、2017年は開幕から低迷。17試合で2勝4分11敗と不振を極めたことで、森保一監督(現・日本代表監督)が第17節浦和レッズ戦後に退任。チームは後継監督が決定するまでの「中継ぎ」として、ヘッドコーチを務めていた横内に次の横浜F・マリノス戦に限り(天皇杯では岐阜戦の指揮も執ったが、リーグ戦で言えば1試合のみ)、監督として指揮を執ることを要請した。

「連絡を受けた時は整理がつかなかった。(低迷の)責任は(森保)監督だけにあるとは思わない。僕らスタッフにも選手にも、度合いの大きさはともかくとして、責任はある。だけど、試合は待ってくれない、やるしかない」

 日産スタジアムで広島は全力を尽くした。決定機も作った。相手の決定的なシュートもGK中林洋次を中心に跳ね返した。だが後半36分、齋藤学(現・川崎フロンターレ)のスルーパスを受けた前田直輝(現・名古屋グランパス)に決められて失点。オフサイドではないか、微妙なところだったが、そういうギリギリの判定がことごとく裏目に出るのが2017年の広島だった。

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