「自分にしかないものを」 日本代表DF室屋成が語る森保ジャパンの魅力と“SB争い”

室屋が来年1月のアジアカップを含め、サイドバックのレギュラー争いに食い込んでいくためには、酒井は越えなければならない壁だ【写真:Getty Images】
室屋が来年1月のアジアカップを含め、サイドバックのレギュラー争いに食い込んでいくためには、酒井は越えなければならない壁だ【写真:Getty Images】

右SBのライバル酒井に言及「素晴らしいプレーヤー。特に守備の安定感が凄い」 

 10月シリーズの2戦目で、日本はFWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)やMFロドリゴ・ベンタンクール(ユベントス)、DFディエゴ・ゴディン(アトレチコ・マドリード)ら欧州のビッグクラブでプレーする選手が揃うウルグアイと対戦。壮絶な打ち合いの末に、FIFAランキング5位(当時)の強豪を撃破したのは記憶に新しい。その試合では酒井が右SBで出場したが、そのプレーは室屋の目にどのように映ったのだろうか。

「酒井選手は素晴らしいプレーヤーですが、特に守備の安定感が凄いです。外国籍選手には、伸びてくる足の長さ、一瞬のスピードに驚かされることがあります。酒井選手や長友選手には海外のリーグで対峙する選手について訊きましたが、最初はなかなかついていけなくても、レベルの高い選手を肌で感じることでだんだん慣れて戦えるようになる、と言っていました。成長できるチャンスだと思いながら、練習から勉強させてもらっています」

 室屋が来年1月のアジアカップを含め、サイドバックのレギュラー争いに食い込んでいくためには、酒井は越えなければならない壁だ。しかし、本人は「周囲のことは意識しないタイプ」と至って冷静だ。自然体を貫ける背景には“目の前の一戦に全てを懸ける”という信条がある。

「酒井選手について『ライバルですがどう思いますか?』と質問されることが多いのですが(苦笑)、皆さんが思っているほど意識はしていません。酒井選手の良さを吸収しつつ、自分にしかないものを磨いていきたいです。自分がやりたいプレーをもっと表現してどんどん成長することで、また試合に出るチャンスも巡ってくると思うので。今はアジアカップ云々ではなく、目の前の試合で良いプレーをすることだけに集中しています」

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