元伊代表MFピルロ、PK失敗のイグアインを擁護 名手が語った“成功の極意”とは?
PKを獲得するもユーベ守護神シュチェスニーにコースを読まれて失敗
セリエAのユベントス対ACミランの一戦が現地時間11日に行われ、アウェーのユベントスが2-0で勝利した。ミランのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインがPKを失敗したことがターニングポイントになったが、衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務めた元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ氏が「こういう試合でPKを決めるには……」と、その極意を話している。
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ユベントスが前半8分に先制したなか、ミランに同点のチャンスが訪れたのはその30分後だった。ロングカウンターからユベントスDFメディ・ベナティアのプレーがハンドと判定されてPKのチャンス。ここでキッカーになったのがイグアインだった。しかし、ゴール左下を狙ったシュートはポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーにわずかにコースを変えられ、ゴールポストに当たって外へ飛んだ。
結局、この同点機を逃したことが響いたミランは、後半にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに追加点を決められ、さらにイグアインは主審への抗議で退場処分まで受けてしまった。
ピルロ氏は「PKの場面では、普段とは全く違う感情が襲いかかってくる。特にイグアインは、このゲームに対しての感情として、どうしてもゴールをしたいというものがあったはずだ」と、古巣対決となったイグアインの心情を推し量った。
そのうえで、ワールドカップ(W杯)決勝戦や欧州選手権といった大舞台でPKを決めてきたマエストロは、その極意を語っている。
「こういう試合でPKを決めるには、ボールがとても重く感じるような時は、ボールをどこに蹴るかを決めてかからないで打つことだ」
ピルロ氏はW杯の決勝戦では正面の上、欧州選手権のイングランド戦ではイタリア語でスプーンを意味する「クッキアイオ」と呼ばれるチップキックで決めたことがある。その強心臓ぶりの秘訣は、ギリギリまでシュートコースを決めないことにあったのかもしれない。