鹿島“ACL初制覇”の条件 現地取材した英記者が「最も重要」と断言したキーマンは?
決勝第1戦でペルセポリスに2-0勝利、先制点のレオ・シルバを絶賛
鹿島アントラーズは3日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦、ホームでのペルセポリス(イラン)戦に2-0で勝利した。前半を0-0で折り返すも、後半13分にMFレオ・シルバ、同25分にMFセルジーニョがゴールを記録。ブラジル人コンビの活躍により、悲願のアジア初制覇に王手をかけた。
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かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップを6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏は、鹿島がこの日見せたパフォーマンスをどのように評価したのだろうか。
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もし鹿島アントラーズがACLで初優勝を達成することになるとしたら、第1戦のペルセポリス戦でレオ・シルバが見せたパフォーマンスが、最も重要な勝因となることはほぼ間違いないだろう。このブラジル人は、敵陣深い位置での土居聖真とのスマートなワンツーから鹿島にリードをもたらすゴールを奪っただけでなく、決勝第1戦のキーマンとしてセントラルMFで一流のパフォーマンスを披露してみせた。
特にこの試合の序盤、大岩剛監督が率いる鹿島にとっては神経質な立ち上がりとなり、彼らが望むようなゲーム展開とならなかったなかで、レオ・シルバは90分間を通して鹿島に落ち着きをもたらし、威厳を示し続けた。鹿島の背中を押した彼の心地良く、自信が漲ったパスワークと攻撃参加によって、重圧のかかるホームでの第1戦でペルセポリスを返り討ちにすることができた。チームメイトを奮い立たせ、牽引する冷静さを示せることこそがレオ・シルバの確実性であり、それを見せたのは今回が初めてではない。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。