エジルの心は今もドイツ代表に? 元同僚の追加招集にSNSで喜びと独メディア報道

7月にドイツ代表引退の声明を発表したエジル【写真:Getty Images】
7月にドイツ代表引退の声明を発表したエジル【写真:Getty Images】

ジャンの代表復帰投稿にエジルが反応 独メディア「代表のことを今も気にかけている」

 7月にドイツ代表引退の声明を発表したアーセナルMFメスト・エジルだが、ドイツ代表のことを完全に頭からシャットアウトしたわけではないようだ。ドイツメディア「SPORT BUZZER」が報じている。

 ドイツはUEFAネーションズリーグで現地時間13日にオランダと、16日にフランスと対戦するが、代表メンバーに選出されていたMFレオン・ゴレツカ(バイエルン)が負傷。これにより、MFエムレ・ジャン(ユベントス)が追加招集された。

 代表チームは9日に集合し、2試合に向けた調整に入った。ジャンは10日、練習中の自身を写した画像をインスタグラムにアップし、「代表チームに戻れてハッピー」とのメッセージを加えた。すると、そこに「m10_official」から力こぶの絵文字が。これはエジルのインスタグラムのアカウントで、「SPORT BUZZER」は「エジルはジャンの選出を喜んでおり、代表チームのことを今も気にかけている」と伝えている。

 エジルはロシア・ワールドカップ(W杯)開幕前に、同じトルコ系ドイツ人のMFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)とともにトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会合の場を持ち、批判を受けた。二人の忠誠心を疑い、代表から外すべきだという声を上げた政治家もおり、この一件は国を巻き込んでの大騒動に発展した。

 エジルはドイツがW杯本大会で史上初の1次リーグ敗退を喫したのち、7月下旬に自身の公式ツイッターで声明を発表。ドイツサッカー連盟(DFB)のラインハルト・グリンデル会長を名指しして、DFBからサポートを得られなかったことを告白し、「人種差別され、見下されているという感情を抱いたまま代表でプレーすることはもうない」と、代表引退を表明した。

 DFB、ヨアヒム・レーブ監督、チームマネジャーのオリバー・ビアホフ氏はエジルとの対話を模索するもここまで実現できておらず、“断絶”の状態が続いている。しかしエジルと元同僚との関係はそうではないようだ。以前、DFジェローム・ボアテング(バイエルン)がエジルを擁護するコメントを発した際、エジルはインスタグラムのストーリー上でボアテングに「君の言葉に感謝しているよ、兄弟。君は代表で、苦しい時期もそこにいてくれたチームメイトだった」との言葉を送っている。今回のジャンへのエールを見る限り、共闘してきたドイツ代表の戦友たちの活躍を心から願っているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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