名門インテル再建を遅らせる元凶となった1月の後悔とは

イタリアメディア断罪「インテルの冬の移籍市場は大失敗だった」

 ヨーロッパのサッカー界ではシーズンオフの間やクリスマス休暇の間、各クラブは移籍市場でチーム強化を模索し、様々な動きを展開する。ビッグネームの獲得や、逆にタレントの売却によって大きな利益を出すなど、そのディールが効果と結果が議論の的となる。評価の対象は獲得した選手が活躍できたか、の一点に掛かってくる。そうした意味では、クラブの強化担当者の移籍市場におけるパフォーマンスを評価するには、少しばかりの時間が必要だ。
 イタリアの移籍情報サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」では、約半年前に開かれていた冬の移籍市場に目を向けている。そして、日本代表DF長友佑都の所属するインテルの補強戦略が大失敗に終わったと特集している。
 イタリアでは冬の移籍市場は「修復のメルカート」と呼ばれる。シーズン開幕前の夏の移籍市場で補強しきれなかったポジションや、ケガ人などによって手薄になったポジションを修復するものだと捉えられている。インテルは、1月の移籍市場でドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ、スイス代表MFジェルダン・シャチリ、イタリア代表DFダビデ・サントン、クロアチア代表MFマルセロ・ブロゾヴィッチの4選手を獲得。大補強に打って出た。
 しかしながら、この補強が成功に終わったと言うことはできない。得点力アップを期待して補強したポドルスキとシャチリは、両名ともわずか1ゴールに終わった。サントンも9試合の出場にとどまった。唯一、ブロゾヴィッチは貴重な中盤の駒として先発出場を続けた。

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