なぜ神戸は浦和に4失点と大敗したのか? 悪循環を生んだ“イニエスタ不在”と選手起用

浦和目線でのポイントは? 「彼をどんどんゴールから遠ざけようという狙い」

 浦和の目線で見ても、MF長澤和輝が「彼が深い位置でボールを触るようになれば、僕らから見ればゴールから遠くなる。そうやって、彼をどんどんゴールから遠ざけようという狙いでプレーしていました」と話したように、まさに思う壺という状況だった。30メートルの距離だろうとゴールが見えれば弾丸シュートを撃ち抜くような選手が、セットプレーを併せてシュート1本のみだったことが、どれだけ攻撃の局面に絡めていないかを示している。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 それに加え、林監督の「目指すものはボールを持つサッカー」というコンセプトはグラウンダーに偏るパス回しに表れ、188センチのFWウェリントンと192センチのFW長沢駿を並べた2トップの長所と打ち消し合ってしまった。

 それでもイニエスタが中盤にいてポドルスキが前線に近いところでプレーできたならば、よりサイドも生かしやすくなり、攻め込んでのクロスから高さでゴールに迫れたのかもしれない。イニエスタという穴を埋めるための選手起用は、そのままチーム全体の不具合にまで発展した印象が強い。

 リーグ4連敗となった神戸は、勝ち点36のままで浦和に逆転されて9位に転落した。ポドルスキは「今まで(AFC)チャンピオンズリーグ(出場権)とばかり言ってきたけど、下の方も気をつけなければいけない。すごく難しい順位になっている。自分たちのいる位置を見直さないといけない」と話した。気が付けば、降格圏と勝ち点6差の状況となっている。

 この日、“イニエスタ効果”は、チケット完売での5万5689人が集まる大観衆のスタジアムに表れた。しかしピッチ上では、イニエスタ不在の“逆効果”ばかりが目に付く厳しい試合になっていた。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング