「自信を持ってやれている」 “浅野vs伊東”、森保ジャパンのスピードスターの座は? 

新生日本代表の2大スピードスター(左から伊東、浅野)【写真:Getty Images】
新生日本代表の2大スピードスター(左から伊東、浅野)【写真:Getty Images】

伊東から見た浅野は「速いと思う」 コスタリカ戦で自慢のスピードをアピールできるか

「純也のほうが速いでしょ?」
「いや、それはないでしょ(笑)」

 2017年12月のE-1選手権以来となる選出で、日本代表定着を狙うMF伊東純也(柏レイソル)が9日の大阪初練習の去り際に馴染みの報道陣とかわした会話である。

 森保一監督が招集した新生日本代表の初陣には、MF堂安律(フローニンゲン)とMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)の東京五輪世代(1997~2000年生まれ)を筆頭に、MF南野拓実(ザルツブルク)やMF中島翔哉(ポルティモネンセ)らリオデジャネイロ五輪世代(1993~96年生まれ)と、ドリブル突破で局面を打開できるフレッシュなアタッカーが並ぶ。昨年にA代表デビューを果たしたばかりで、93年生まれの伊東もメンバー定着を狙う一人だが、なんと言っても持ち味は50メートル5秒台後半を誇るスピードだ。

 一方でチームにはもう一人、スピードスターと呼ぶに相応しい選手がいる。同じリオ五輪世代のFW浅野拓磨(ハノーファー)だ。ロシア・ワールドカップの日本代表メンバーからは惜しくも落選したものの、バヒド・ハリルホジッチ元監督時代からコンスタントに招集されてきた浅野の特長は、“ジャガー”の異名を取るスピードと加速力。23歳の快足FWは「自分の動き出しを、このチームの武器として出していきたい」と意気込んでいる。

 4バックの場合はここまで浅野がFW、伊東が2列目に入っており、直接ポジションを争うライバルではないが、伊東も自分の特長で後れを取るつもりは毛頭ないようだ。

「(浅野は)速いと思います。比べたことはないですけど……、スピードは自信を持ってやれていると思うんで自分の良さが出せればいいかな、と。(右)サイドはアシストというかチャンスメイクがどうしても多くなるので、チャンスがあればゴールに絡んでいけるようにしたいです。ゴールにも飢えている? そうですね(笑)。1試合しかないので、より結果にこだわってやりたいです」

 交代が6人まで可能な11日の国際親善試合コスタリカ戦(パナソニックスタジアム吹田/19時20分)に出場し、アピールに成功できれば、「日本代表のスピードスター=伊東純也」のイメージも定着していくはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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