カシージャスが語る移籍の真相 「スペインから離れたかった」

ポルトのロペテギ監督への信頼を語る

 今夏、ポルトガルの強豪FCポルトへ移籍したイケル・カシージャスが、ポルトの公式マガジンのインタビューに応じ、その胸中を明かしている。
 
「僕がポルト行きを決めたのは、主にフレン・ロペテギ監督への信頼と理解があったから」 
 
 カシージャスはインタビューの中でこのように語り、移籍の決め手となった理由を明かした。新天地で指導を受けるスペイン人監督に対しては、全幅の信頼を置いているようだ。ロペテギ監督は以前スペイン代表のGKコーチを務めた経験もあり、カシージャスとは友好な関係を築いている。
 そして、ポルトガルという異国の地への挑戦を決断をしたカシージャスは、「いくつかオファーをもらっていたが、引き付けられるほどのものはなかった。それに、私はスペインから離れたかった」と話すように、新たな刺激を求めていたことも明かしている。
 近年はレアルファンからブーイングを浴びることも珍しくなかったカシージャス。マドリードでは相当な重圧の中でプレーしていたようだ。カシージャスは「ポルトへの加入でレアル・マドリードの過去からは解放された。(スペインの隣国ということで)比較的近い場所にいるとはいえ、母国を離れてクラブでの戦いに打ち込むことができる」と、語っている。
 
 2005年から09年に掛けてリーグ4連覇、そして10年から13年に3連覇と国内で無類の強さを発揮しているポルトだが、ここ2シーズンは宿敵ベンフィカに王座を譲っている。ジョゼ・モウリーニョ(現チェルシー)が率いた03-04シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ、そしてファルカオやフッキ、ハメス・ロドリゲスらを擁した10-11シーズンにはヨーロッパリーグ制覇と、欧州内でもその力を証明してきた名門だ。カシージャスもタイトル獲得を誓った。
 
「ポルトも名声のある偉大なクラブ。そのことも私が惹かれた理由の一つだ。ここでさらに成長することもできるだろう。ポルトガルとヨーロッパ両方でタイトルを取れるように努力するよ」
 
 下部組織時代から含め、25年間を過ごしたレアルを離れたカシージャス。新たなスタートに選んだポルトガルの地で、もう一花咲かせることはできるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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