【W杯詳細分析・イングランド―イタリア】ピルロが見せた驚異のパス成功率とイタリアの変幻自在な戦術がイングランドを凌駕

状況に応じて戦術を変えてきたイタリア

 

 しかし、3つ目のイラストを見て欲しい。これは後半のプレーエリアとポゼッション率を示したものだが、これを見れば、前半終了間際の失点で元気を出したイングランドに対して、イタリアが前半のような攻撃的サッカーで真っ向勝負を仕掛けたわけではないことが分かる。むしろ相手の勢いに対してそれを削ぐかのごとく自分たちの伝統的な戦い方に変更したようだ。

 イングランド×イタリア後半

  前半から後半にかけて、ポゼッション率が大きく逆転し、プレーエリアにも大きな変化が起きた。後半の図はまさにイタリアが自陣ゴール前を固める本来のカテナチオのスタイルとなったことを示すデータだ。

 守備に徹した時にイタリアを崩すのは簡単ではない。個々のディフェンス力ももちろんだが組織力が素晴らしい。イングランドボールが動くたびに全選手が細かくポジションを修正していた。また、ボールを奪った後、素早い攻撃と、失わないキープの状況判断が素晴らしかった。

 対戦相手、あるいは試合の状況に応じて変化可能な戦術のバリュエーション、そしてそれを実行出来るIntelligenceが光ったイタリアの勝利だった。そして最後に勝利を決定づけたのはバロテッリやピルロのという個の輝きだったということも忘れてはいけない。

analyzed by ZONE World Cup Analyzing Team

データ提供元:opta

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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