戦力外状態のバロテッリに伊3部から仰天オファー

名誉会長の元伊代表GK「彼は自分を清める必要がある」

 リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリにレガ・プロ(伊3部リーグ)のルーパ・カステッリ・ロマーニから移籍のオファーが届いた。現在同クラブの名誉会長を務める元ミランGKマルコ・アメリア氏が不振に陥っている元イタリア代表FWにラブコールを送っているという。伊衛星放送「スカイ・イタリア」が報じている。
 
「我々の望みは友人(バロテッリ)をこの場所に連れてくることだ。彼は自分を清める必要がある。今のところ、どこも彼を欲しがっていないみたいだからね。彼にとっては(3部への移籍が)浄化に向けた第一歩になるかもしれない」
 
 イタリア代表の一員として2006年のワールドカップ制覇も経験したアメリア氏は、ミラン時代にバロテッリと同僚だった。かつて苦楽を共にしたストライカーに救いの手を差し伸べようとしている。
 
「バロテッリに我々のクラブに来るよう呼びかけてみる。リバプールではプレーするのが難しいようだからね。経済的に難しい?それは状況を見てみよう。バロテッリに必要なのは、以前持っていたようなハングリーさを取り戻すことだ。不可能だという人もいるだろうし、前代未聞のことだが、彼にとってはいいことかもしれない」
 昨夏に新加入したリバプールでは16試合1得点とかつての輝きをすっかり失ってしまったバロテッリ。インテル、マンチェスター・シティ、ミラン、リバプールと名門クラブを渡り歩いたストライカーはチームの開幕前のアジア・オーストラリアツアーのメンバーからも負傷などの理由もなしに漏れてしまった。事実上の戦力外状態で、今季は出場機会を手にできない可能性もある。イタリア3部リーグ移籍は屈辱的といえるだろう。しかし、問題行為が絶えない悪童の獲得に手を挙げるクラブがないのも事実。リバプールで出場機会を失い続けるのか、3部でキャリア蘇生の第一歩を目指すのか。24歳のバロテッリはキャリアを左右する一大決心を迫られているのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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