2年連続で草刈り場 サウサンプトン主将は戦力低下を危惧

センターバックとボランチが不足「僕や麻也と争えるDFが必要」

 サウサンプトンの主将DFジョゼ・フォンテが、主力の移籍や負傷離脱による戦力低下を嘆き、さらなる選手獲得が必要であると主張した。英地元紙「デイリー・エコー」が報じている。
 
 サウサンプトンは今夏、フランス代表MFシュナイデルラン、イングランド代表DFクライン、ベルギー代表DFアルデルバイレルトらが退団。昨季リーグ2位の堅守(32失点)を誇ったチーム主力が抜けたことでチーム力低下が懸念されている。
 
 すでにフェイエノールトからオランダ代表MFヨルディ・クラーシ、ポルトガル代表DFセドリック・ソアレス、キュラソー代表DFクコ・マルティナと代役をしっかりと確保している。こうしたチームの補強策に満足している様子のフォンテだが、それでも「もう一人守備的MFとバックアッパーとなれるCB、あるいは僕や(吉田)麻也と争えるようなDFが必要」とさらなる補強の必要性を語った。
 
「クラブが新たに2、3選手の獲得に動いていることは知っている。もし、クオリティを持った選手の補強が出来れば、僕らは今季もリーグで素晴らしいポジションを確立できるだろう」
 チームを牽引するフォンテはこのように力強く語った。サウサンプトンは昨季開幕前にも前主将でリバプールに移籍したMFアダム・ララーナやエースFWリッキー・ランバート、マンチェスター・ユナイテッドに移籍したDFルーク・ショーら主力の多くを引き抜かれた。リーグ戦7位と健闘を見せた。的確な補強と下部組織出身の若手選手の台頭で主力退団の穴埋めに成功し、一時はチェルシーと首位争いを繰り広げるなど充実のシーズンを送った。
 
 今季ヨーロッパリーグへの参戦するサウサンプトンだが、2年連続の主力流出で完全に草刈り場とかしている。厳しいシーズンとなることは間違いないが、ロナルド・クーマン監督のもと昨季の再現以上の躍進を果たすには、新たなボランチとセンターバックの補強が必要だと、フォンテは主張している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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