バルサ会長、プレミアに負けないと意思表示 「最高の選手を獲得したい」

タレント獲得に意欲

 昨季3冠を達成したバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が、英プレミアリーグを現在最高リーグと認めた。米「FOXスポーツ」が報じている。
 “MSN”と称されるメッシ、スアレス、ネイマールの3トップを擁するバルセロナは、昨季無敵の強さを見せた。会長選で過半数を手にしたバルトメウ氏はプレミアの誇る資金力に対して厳しい視線を向けている。マンチェスター・シティは4900万ポンド(約93億円)を費やし、イングランド代表FWラヒーム・スターリングを補強し、マンチェスター・ユナイテッドは8000万ポンド(約140億円)を投じて、バイエルンMFミュラー や、レアル・マドリードFWベイル、FWクリスティアーノ・ロナウドらスーパースターを獲得する報道も出ている。
 プレミアリーグには下位のクラブにも代表のエース級のタレントが所属し、それがリーグ全体のレベルの高さと拮抗(きっこう)を生み出している。
「我々はこれに対抗するつもりだ。確かにプレミアリーグは現在世界最高のリーグであることは事実だ。競技レベルだけではなく、収益面でもそうだ。プレミアが結んだ新しいテレビ放映権はリーガを含めた他国のリーグも従わなければいけない。我々はリーグで最高の選手を補強したい。バルセロナと、レアル・マドリードはリーガ最大のクラブだが、アトレチコ・マドリード、バレンシア、セビージャ、アスレチック・ビルバオもいい仕 事をしている。彼らもいいタレントを獲得するだろう」
 豊富な収入源を背景に世界一流のタレントを集めるイングランドに、リーグとしても対応すべきだという考えを示している。
「バルセロナの今年の収入は6億ユーロ以上に上る。これはクラブ記録だ。世界中でここまで収益のあったクラブはバルセロナ以外にいない。我々は競争が激しさを増していることを理解している。だからこそ、最高の選手を獲得する努力をしたい。そのためにも最高の選手を獲得し、彼らのレベルにあった報酬を支払いたいと思っている」
 バルセロナは2016年1月まで補強禁止処分を受けているが、トルコ代表MFトゥランらをすでに補強。移籍金1億ユーロの男、ユベントスのフランス代表MFポール・ポグバらの補強の 可能性も浮上しており、会長は今後もプレミアのライバルを退け、世界最高のタレントを集めることを誓っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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