クレスポ氏が語るファルカオの現在地 「自分を信じる事が大切」

チェルシーで復活を目指す

 かつてパルマやインテル、ミラン、そしてチェルシーで活躍した名ストライカー、エルナン・クレスポ氏(現モデナ監督)は、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオについて「負傷の前と後では大きく変わってしまった」と話している。英「BBC」が報じた。
 
 ファルカオはモナコへ移籍した初年度、2014年の1月に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。同年のブラジル・ワールドカップ欠場も余儀なくされた。FCポルトでは72試合62得点、アトレチコ・マドリードでは86試合68得点という驚異的な決定力を誇っていたコロンビア代表FWを世界最高のストライカーと評価する人間も少 なくなかったはずだ。
 
 クレスポ氏も同様で、「別次元にあるクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシは別にしても、負傷する前であれば、彼は人類最高の選手だった」と、語っている。
 
 昨季は期限付き移籍でマンチェスター・ユナイテッドに加入するも29試合に出場し、4得点に終わった。今季は、期限付き移籍でチェルシーに加入して復活を目指す。クレスポ氏は、自身も指導を受けた経験のあるジョゼ・モウリーニョ監督のもとでファルカオが復活することを期待しているようだ。
「このような負傷(靭帯断裂)は時間も掛かるし、以前の状態に戻すのは簡単なことじゃない。ファルカオ自身が素晴らしい選手だということを信じ抜く必要がある。そうすればモウリーニョ監督か らもチャンスが与えられるだろう」
 昨季、ユナイテッドではロビン・ファン・ペルシ(現フェネルバフチェ)、ウェイン・ルーニーらとの定位置争いが待っていた。ファルカオは、今季も昨季プレミアリーグ20得点を挙げたディエゴ・コスタとの激しい争いが待ち受ける。虎を意味する“エル・ティグレ”の愛称を持つストライカーは、ゴールを決めてたけり叫ぶ本来の姿を取り戻すことはできるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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