いまだ野心衰えぬベンゲル監督 ファーガソンの監督引退秘話を明かす

引退の考えは5秒以上はもたない

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が、自身の引退について言及している。英メディア「BBC」が報じている。
 65歳のベンゲル監督は、今季でアーセナル指揮官として20年目を迎える。サー・アレックス・ファーガソン氏がマンチェスター・ユナイテッドを率いた27年間という偉大な記録も、その視野に入ってきている。
 しかし、そんなベンゲル監督も引退について考えを巡らせることが度々あるという。
「引退?そうだね、たまに頭をよぎるよ。だが、5秒以上はもたないんだ。少しばかりパニックになってしまうからね」
 年齢的な問題もあり、身を引くことも考慮に入れる瞬間があるようだが、いまだ自身の中からサッカーを取り除くことには抵抗があるようだ。去り際に関して、ファーガソン氏と交わしたやりとりを引き合いに出した。
「ユナイテッド戦後、ファーガソンが私を訪ねた。私は彼に尋ねたよ、『サッカーを恋しくはならないのか?』とね。彼の答えは『ノー』だった。彼はやり切ったのさ」
 2003-04シーズンに無敗優勝という歴史的偉業を成し遂げたベンゲル監督だが、それから12年間リーグタイトルから見放されている。対するファーガソン氏は、12-13シーズンにリーグ制覇を遂げるとその年に引退を表明。ベンゲル監督にとって、今は去り際ではない。再びイングランドを制するという野心が、フランス人の名将の頭から「引退」の二文字をかき消しているようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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