セリエAのインテルが、マンチェスター・シティのFWステバン・ヨべティッチ獲得で合意に達したと、伊衛星放送「スカイ・イタリア」が報じている。
　
　報道によれば、インテルはモンテネグロ代表FWを1年間の期限付き移籍で獲得する。契約には買取義務オプションが付けられ、シーズン後には1500万ユーロ（約20億円）に成果報酬を加えた金額をシティに支払うとしている。交渉は最終段階に達しており、まもなく完了するようだ。そして、来週にはインテルの選手としてお披露目される見込みとなっている。
　ヨベティッチは、16歳の時にセルビアの名門パルチザンでプロデビュー果たし、天才ともてはやされた。レアル・マドリード移籍もうわさされたほどの逸材だが、フィオレンティーナで経験を積み、2013年に当時のプレミア王者のシティへ加入。しかし、イングランドでは負傷などもあり、真価を発揮できずにいた。昨季はリーグ戦17試合出場で5得点。欧州チャンピオンズリーグでは途中でメンバーリストから外される屈辱も味わった。
　
　フランス代表MFジョフリー・コンドグビア、コロンビア代表DFジェイソン・ムリージョら実力者の補強を続けるインテルは昨季、FWマウロ・イカルディが22得点で得点王を獲得したものの、2桁得点を挙げたのはこのアルゼンチン人ストライカーのみ。FWロドリゴ・パラシオが8得点でこれに続くが、同選手はすでに33歳となり、世代交代も見据えた補強が求められている。25歳の天才FWはインテルは攻撃陣強化の切り札と期待されている。セリエAはフィオレンティーナ時代に5シーズンのプレー経験を持つ馴染みのある舞台。慣れ親しんだイタリアでの完全復活を目指す。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images