ディ・マリアのPSG移籍はパズル? 障害は高額の移籍金のみ
投資額全ての回収を目論むユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドのアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアがパリ・サンジェルマン(PSG)移籍で合意に達した可能性が浮上した。フランス地元紙「レキップ」が「アンヘル・ディ・マリアのPSG移籍は徐々にパズルと化してきている」と報じている。
チリで行われた南米選手権決勝戦でホスト国に敗れたアルゼンチン代表の一員として戦ったディ・マリアは現在太ももの故障でリハビリを進めている。だが、記事では「この27歳はマンチェスターから移籍を希望しており、PSG移籍の希望を隠そうとしていない」と報じている。
だが、昨夏レアル・マドリードからユナイテッドに6000万ポンド(当時108億円)の移籍金で加入してきたウインガーのパリ移籍には重大な障害があるという。
記事では「彼がプライオリティの一番にしているパリ移籍が実現しない理由は、マンチェスター・ユナイテッドが貪欲すぎることだ。デビルズの上層部はレアル・マドリードから獲得時に支払った7500万ユーロの投資を全て回収しようとしている。フランス王者はそこまでの移籍金を支払いたくない」と報じている。
ディ・マリアはユナイテッドと結んだ5年契約の1年目をすでに終えたが、1年間の償却分を考慮せず、1年前に支払った全額をオイルマネーで潤う強豪から要求しているという。
マンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘンもアルゼンチンのアタッカー獲得に興味を示しているというが、記事では「ディ・マリアはほぼPSG移籍で合意に達しているので、 PSG側は楽観的な構えだ」と報じられている。
ユナイテッドは今夏の移籍市場でFWデパイ、MFシュバインシュタイガー、シュナイデルラン、DFダルミアンという実力者を次々に補強し、チームを一気に強化した。ルイス・ファン・ハール監督はさらなる補強に動く方針を明らかにしている。昨季終盤に出番のなかったディ・マリア放出時にはさらなるアタッカー獲得に動く可能性が高そうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images