ファン・ハール監督が大スターのワン・ダイレクションに物申す!?

アメリカのピッチ状況に苦言

 マンチェスター・ユナイテッドは、米シアトルで行われたメキシコの強豪クラブ・アメリカとの親善試合で1-0で勝利した。だが、ルイス・ファン・ハール監督は、芝の状態の悪さの原因となった世界的なアイドルグループのライブに嘆き節を漏らしている。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
 17日に行われた親善試合は、NFLシアトル・シーホークスとMLSシアトル・サウンダーズの本拠地センチュリーリンク・フィールドで行われた。46000人の観衆が訪れる中、新加入のフランス代表MFモルガン・シュナイデルランのヘディングによるゴールで1-0で勝利した。
 しかし、オランダ人指揮官は試合後、ご立腹だった。怒りの矛先は人工芝の状態の悪さだった。指揮官は、こう語った。
「ピッチ状態は良くなかった。それが難しかった。まずは人工芝であること。しかも、先が折れている。(ダメージを受けて)常に動いているので簡単ではなかった。けがをする可能性が出てくるので、それは大きな懸念材料となる」
 2日連続でアイドルグループ「ワン・ダイレクション」のライブがセンチュリー・リンク競技場で行われた影響で、人工芝はダメージを受けていた。白く変色した部分に緑色の塗料をまくなどして、主催者側は対応していた。

選手の健康第一

「去年ミシガンで行われたレアル・マドリード戦もこうだった。アメリカはこういう感じ だ。ピッチはいろいろな目的で使用されている。オールド・トラッフォードはフットボール専用で、ワン・ダイレクションのコンサートは行われない。ここはエンターテイメントのために使用される」
 故障者は出なかったが、故障のリスクも増す人工芝の状態の悪さには怒り心頭だったファン・ハール監督。ワン・ダイレクションにはユナイテッドのファンのメンバーもいるが、選手の健康が第一だった。
「でも、施設全体は素晴らしかった。この上ないほどだ。シーホークスとフットボールクラブにもよくもてなしてもらった。でも、こんなピッチでフットボールをしなければいけない。それはできないし、そこが大事なんだ」
 シアトルの歓待にはうれしそうな指揮官だったが、芝には恨み節 が漏れた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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