アーセナル新時代へ ベンゲル監督「すべてのクラブに競り合える」

「ベストプレイヤーを売却しなければいけない時代は終わった」

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督はライバルクラブに主力を放出する時代は終わったと主張している。英メディア「スカイ・スポーツ」が報じている。
 アーセナルは過去に現チェルシーのMFセスク・ファブレガス、現マンチェスター・ユナイテッドのFWロビン・ファン・ペルシーを筆頭にチームの主軸を、他クラブに強奪されることも少なくなかった。
 しかし、ベンゲル監督は今後そのような事態が生じることはないと明言している。
「我々がベストプレイヤーを売却しなければいけなかった時代は、もう終焉を迎えた。この5,6年間は財政的な管理を行わなければならなかった。スタジアム建設のため、資金の投入を制限しなければならなかったんだ。非常に神経質になる時期だった。気持ち的に難しかった。ただ、すべて終わったことだ」
 選手の発掘と育成に定評にあるベンゲル監督だが、経営的な問題から、即戦力の補強に踏み切れず、あらゆる大会でタイトルを手にできない苦しいの時期も過ごした。
 だが現在、クラブはエミレーツスタジアム建設費に関する負債は順調に支払いを済ませており、利益率は高まり、安定的な黒字経営を続けている。フランス人名将は「今我々には財政面でもすべてのクラブに競り合える」と強気な発言を残している。
 FA杯2連覇という偉業を成し遂げているガナーズは12年間疎遠となっている悲願のプレミア制覇に、その闘志を燃やしていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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