中村俊輔と名波の古巣が破産宣告 イタリアサッカー界に暗い影

経済状況の悪化がサッカーにも影響

 横浜M中村俊輔と磐田の名波浩監督が活躍し、日本人に馴染みの深いイタリアの古豪クラブが破産したことが明らかになった。イタリア衛星放送「スカイ・イタリア」がレッジーナ、ベネチア、バレーゼの3クラブが破産宣告を行ったとレポートしている。
 この3クラブは資金繰りの問題でリーグの登録期限に間に合わなかった。レッジーナは2002年から05年まで中村がプレー。09年までセリエAで戦ったがセリエBに降格。そして、昨季21位でレガ・プロ(3部相当)に降格が決まっていたが、破産することになった
 ベネチアは名波が1999年-2000年シーズンにプレー。24試合1得点を挙げたが、チームもセリエBに降格。2度の破産を乗り越えレガ・プロに昇格したが、3度目の破産を迎えた。
 バレーゼは昨季セリエB22位でレガ・プロ降格が決まっていた。すでに破産状態の強豪パルマ同様に、3クラブともにアマチュアクラブとして再スタートを切ることになりそうだ。
 イタリアサッカー界は経済状況の悪化から各クラブが苦しい経営状態となっている。その中で、インテルやミラノはアジア資本を注入してチーム力増強を目指している。ユベントスの欧州チャンピオンズリーグ準優勝は久々にイタリアサッカー界にとっての明るい話題となったが、再び凋落を印象付ける悲しい1日となった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング