カタール移籍のシャビがレアルを痛烈批判「なぜ、みんなイケルに感謝できないんだ」

スペイン全体のスポーツ選手への敬意にも言及

 バルセロナを退団した元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスがレアル・マドリードのスペイン代表GKイケル・カシージャスの放出劇に怒りと悲しみの声明を発表している。スペイン地元紙「ラ・バングアルディア」で手記を発表している。
 今年カンプノウの大観衆の喝采を受けながらカタールリーグのアル・サッドに移籍したバルセロナのレジェンド、シャビはU-17選手権エジプト大会で初めてカシージャスと出会ったという。そこから15年以上の歳月が流れた。
 下部組織から25年間レアルで過ごした戦友は同じタイミングでポルトに移籍することになったが、その去り際には心を痛めている。
「私は彼の置かれている状況が正しくないことは知っている。近年、かつてほど楽しそうな様子を見ることができなかった。苦しそうでもあった。このことに関してスペインの全員が熟慮しなければいけないと思うスペインではスポーツ界に貢献したアスリートがそれにふさわしい敬意と感謝を払われることは不可能かもしれない」
 クラブの門番として君臨し続けたカシージャスは昨季後半戦の失速時、ゴール裏のサポーターからブーイングを受けた。そして、ポルト移籍会見では本人の希望で追い出したと報道されているフロレンティーノ・ペレス会長らクラブ関係者の同席を拒否。ただ一人で壇上に姿を現した。カシジャスのみならず、テニス界のスーパースター、ラファエル・ナダルも同じようにふさわしい敬意を受けることができていないとシャビは主張している。

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