ユナイテッドの新しいエース候補はカバーニか ディ・マリアとのトレード画策?

ファン・ペルシーの後釜確保に動く

 マンチェスター・ユナイテッドは、フェネルバフチェへの移籍が合意に達しているFWロビン・ファン・ペルシーの後釜としてウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニを迎え入れるプランがあるようだ。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 ユナイテッドとPSGの間ではMFアンヘル・ディ・マリアを巡る交渉が注目を集めていた。ファイナンシャル・フェアプレー違反による選手の獲得資金制限が解除され、マーケットでの自由を得たPSGは移籍金4700万ポンド(約89億円)を用意して、アルゼンチン代表アタッカーの獲得を目論んでいる。
 すでにユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督はディ・マリアのパリ行きを許可する構えを見せており、ここにきてその取引にカバーニを含めた大型トレードの実現を画策しているようだ。
 レアル・マドリードから5970万ポンド(約112億円)の英国史上最高額でユナイテッドに加入したディ・マリアは、プレミアリーグ初年度の昨季27試合出場で3得点。序盤こそキレのあるプレーを披露したが、終盤にかけては負傷もあり失速。その価値を証明することは出来なかった。
 一方のカバーニは、以前からユナイテッドのターゲットとして伝えられてきた。身長188センチと長身ながら豊富な運動量を備える同選手は、FWズラタン・イブラヒモビッチがエースに君臨するPSGではサイドで起用されることが多かったが、昨季はリーグ戦35試合で18得点を決めていた。それでも中央でのプレーにこだわりを見せ、起用法に不満を示すなど退団がうわさされている。
 王座奪還を掲げるユナイテッドは今季、補強資金として270億円を用意。すでにドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーやオランダ代表FWメンフィス・デパイなど大型補強を敢行しているが、さらにカバーニとディ・マリアのトレードというビッグディールの成立も目指している。
 エリック・カントナ、デイビッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドら、かつてのエースと同じ背番号「7」を背負ったディ・マリアの挑戦はわずか1年で終わりを告げることになるのか。そして、移籍が実現すれば“エル・マタドール”の愛称を持つ長髪のウルグアイ代表には、2012-13シーズンに得点王に輝いたファン・ペルシーの後継者として大いに期待が懸かる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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