かつての指揮官サー・アレックス・ファーガソンが語る「ポグバ売却のススメ」

「私なら1億ユーロの男を売却する」

 

 ユベントスのフランス代表MFポール・ポグバは移籍金1億ユーロ(約140億円)と設定されるなど移籍市場の目玉となっているが、かつてユーベに放出したマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン元監督は「売るべし」と持論を唱えている。イタリア地元紙「トゥット・スポルト」が報じている。
「ユベントスはファンタスティックなチームだ。リーグ4連覇を果たしている。個人的には欧州チャンピオンズリーグ決勝は不運だったと思う。バルセロナのカウンターに痛手を被ってしまった。それまでは試合を支配していたのだから」
 ウィンブルドンで行われていた全英オープンテニスを家族とともに観戦していたサー・アレックスは今年の欧州チャンピオンズリーグ決勝でバルセロナに敗れ、三冠を達成できなかったユベントスをこう絶賛した。
 かつて移籍金ゼロでユベントスに放出したポグバの去就問題についての質問を受けると、「私ならポグバを売却するだろう。私が彼を放出したことは事実だ。もしも私がユベントスの人間なら、売却するだろう」と伝説的な名将はこう語った。
 ポグバは2011年にユナイテッドのトップチームに昇格。12年1月31日のストーク・シティ戦でリーグ戦デビューを果たすなど、ファーガソン監督は新鋭の才能を見出したが、世界的な強豪で出場機会を求めることは難しかった。試合に出るためにポグバは移籍を熱望。12年夏に移籍金ゼロでユベントスに加入した。
 ユベントスで世界屈指のミッドフィルダーに成長したポグバは、移籍市場の目玉にまでなった。チームの主軸となり、バルセロナ、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンが争奪戦を繰り広げるほどになったが、ファーガソン氏はユベントスに至宝放出の勧めを説いていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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