イングランドでも加熱する女子サッカー人気 国内リーグ最多動員記録を更新

世界中に広がる女子サッカー熱

 なでしこジャパンに女子ワールドカップカナダ大会準決勝で後半ロスタイムのオウンゴールで敗れたイングランド代表だが、同国女子史上最高の4強入りの快挙により、国内最高リーグ「スーパーリーグ」が最多入場者記録を更新するなど、ライオネセス(雌ライオン)の愛称で知られるイングランド女子代表は国内での女子サッカー人気を高めている。英BBCが報じている。
 12日にリーグは再開し、カナダW杯で3位入賞を果たしたメンバー23人のうち17人が出場した。マンチェスター・シティはアカデミー・スタジアムで行われた一戦でバーミンガム・シティを1-0で下したが、観衆は2102人と発表されイングランド女子サッカーリーグ史上最高の入場者となった。
 リバプールはアーセナルを3-1で撃破したが、この試合にも2061人が詰め掛けた。
 12日の公式戦の平均入場者は1588人。今季前半戦平均は892人で78パーセントも増加した。ライオネセス人気は沸騰しているという。優勝したアメリカ女子代表はバラク・オバマ大統領にホワイトハウスに招待され、人気アーティスト、テイラー・スウィフトのライブに優勝カップとともに登場し、喝采を受けるなど国民的英雄になっている。
 なでしこリーグも負けていない。12日に行われた岡山湯郷とINACの一戦では、美作サッカー場の5000人収容のスタジアムに4998人が来場。同スタジアム史上最多動員を記録し、報道陣も100人以上が集結した。試合もINACにリードを許す展開から岡山湯郷のなでしこジャパン主将・宮間あやが同点弾を決める活躍を見せ、白熱したゲームになった。
 女子ワールドカップカナダ大会は大盛況のうちに閉幕したが、ガールズパワーがもたらした熱は世界中に広がっているようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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