米国を盛り上げるかつてのクラッキたち ジェラード、ピルロも加入

ビジャ、ジョビンコが連弾の活躍 MLS人気拡大へ

 米MLSはかつて欧州を沸騰させたスターの活躍で盛り上がっている。ニューヨーク・シティFC対トロントFCの試合が13日に行われ、激しい打ち合いの末4-4の引き分けに終わった。
 この夏、元イングランド代表MFフランク・ランパード、イタリア代表MFアンドレア・ピルロを獲得し話題を集めているニューヨーク・シティFCは、元スペイン代表FWダビド・ビジャが2得点の活躍。合計8得点が生まれた乱戦で、最初のゴールを正確なFKで決めた。さらに2-3のビハインドを負った後半20分にはPKを決めた。ビジャは前半PKを失敗し、ハットトリックは逃したものの、今季の得点数は10に伸ばしている。
 しかし、この試合で元W杯得点王ビジャを上回る活躍を見せたスターがいた。元イタリア代表MFセバスティアン・ジョビンコだ。ユベントスの下部組織で育ち、イタリアの至宝とまで言われた男は今季からカナダ・トロントを本拠地とするクラブへ加入していた。
 ジョビンコは前半34分にPKを決めると、さらに前半のうちに2点を追加。MLSで初となるハットトリックを達成し、その実力を示した。さらに左サイドをドリブルで突破し、グランダーのクロスからチームの4点目もアシストし、チームの全得点に関与する大暴れだった。
 今季はこれで17試合11得点8アシスト。MLS公式サイトによるスタッツで、得点ランキング2位、アシストランキングでは4位に位置している。さらにシュート数(98)、枠内シュート数(42)はともにリーグトップと、ストライカーとして現在リーグのイースタン・カンファレンス(東地区)で3位につけるトロントFCの大黒柱として君臨している
 現在、アメリカではジョビンコやビジャ、ランパード、ピルロらのほかにも、リバプールを退団した元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードやFWロビー・キーン(共にLAギャラクシー)、元ブラジル代表MFカカ(オーランド・シティSC)ら、ヨーロッパで活躍していた選手が多くプレーすMSLはスターの上陸でより一層の盛り上がりを見せている。一方、Jリーグは元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランが今季途中までセレッソ大阪でプレーしたが、すでに退団。リーグを盛り上げるためにも、ビッグネーム加入が期待されるところだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング