PSG、移籍金89億円でディ・マリア獲りに本気モード

ブラン監督、バイエルンなど争奪戦制する意気込み示す

 フランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)はマンチェスター・ユナイテッドのアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアの獲得に全力を注いでいることが明らかになった。英地元紙「ガーディアン」移籍金4700万ポンド(約89億円)でウインガー獲得のオファーを準備していると報じている
 PSGはファイナンシャル・フェアプレーの制度に違反したため、昨季は選手獲得費用が6000万ユーロ(約82億円)に制限されていた。しかし、経営が改善されたことでその規制が緩和。今季は資金力を武器に大型補強に乗り出すと見られている。
 そして、PSGのローラン・ブラン監督も「私は彼(ディ・マリア)のことが大好きだよ」と、選手への関心を公言した上で交渉が困難を極めることを覚悟している。
 「チームを良くするためには、ビッグクラブに所属する選手の獲得をほかと争わなければならない。たとえ一つのクラブが大金を保有していたとしても、移籍市場では一人勝ちというわけにはいかない。我々はマーケットでの自由を得たとはいえ、彼の獲得を望むのは1クラブだけではない。この争いは、とても、とてもタフなものになる。ユナイテッドが彼との契約の際に、大金を払ったことを忘れてはいけない」
 ディ・マリア獲得を願うクラブはバイエルン・ミュンヘン、アーセナルなどと報じられている。記事によれば、フランスリーグ3連覇中のPSGはすでにディ・マリアの代理人であるジョルジュ・メンデス氏と接触しているという。週給は13万ポンド(約2460万円)ほどになると予測される。
 昨夏に5970万ポンド(約112億円)という英国史上最高額でマンチェスターへやってきたドリブラーは、わずか1年でイングランドを去ることになるのだろうか。すでにオランダ代表ウインガーのFWメンフィス・デパイ、ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー、イタリア代表DFマッテオ・ダルミアンの獲得を決めているユナイテッド。前線はFWロビン・ファン・ペルシ、FWラダメル・ファルカオの退団でに伴い、ストライカーが不足しているだけに、ディ・マリア放出で新たなFW獲得に動き出す可能性もありそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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