スターリングは帯同拒否が伝えられたプレシーズンツアーのメンバー入り

移籍確実視も、クラブ間交渉は難航中

 リバプールは東南アジアとオーストラリアを回るプレシーズンに参加するメンバー30名を発表した。マンチェスター・シティが獲得を狙い、プレシーズン帯同を拒否していたと伝えられるFWラヒーム・スターリングも招集されている。
 スターリングはこれまでにリバプールからの契約延長オファーを2度にわたって固辞し、退団が確実視されている。マンチェスター・シティがすでに2度獲得オファーを出しているものの、リバプールの要求する5000万ポンド(約95億円)には届かず破談に終わっていた。現在もシティとの交渉は継続していると報じられている。
 今回発表された30名にはスティーブン・ジェラードの後継者としてキャプテン就任が発表されたMFジョーダン・ヘンダーソンをはじめ、契約延長を果たしたばかりのスロバキア代表DFマルティン・シュクルテル、新加入のイングランド代表MFジェームズ・ミルナー、U-21イングランド代表FWのダニー・イングスらが順当に名を連ねた。
 一方、この夏南米選手権に参加したブラジル代表MFコウチーニョと新戦力FWロベルト・フィルミーノ、U-21欧州選手権に出場したドイツU-21代表DFエムレ・カンはさらなる休暇のため招集外。また、イタリア代表FWのマリオ・バロテッリ、FWファビオ・ボリーニらもメンバーから外れた。
 リバプールは現地時間12日の午後から極東の地に向けて旅立つ予定となっている。14日にはタイ・バンコクでタイオールスターズと試合を行う。その後はオーストラリアに渡り、17日にブリスベンでブリスベン・ロアーFC、20日にアデレードでアデレード・ユナイテッドFCと対戦。24日にマレーシア・クアラルンプールでマレーシア選抜と10日間で4試合を行う予定となっている。
 ピッチ外で様々な話題を振りまいているスターリングだが、しばらくはイングランドを遠く離れることになる。彼のプレーを心待ちにしているオーストラリアや東南アジアのサッカーファンに対し、ピッチ上でその素晴らしいプレーを見せてくれるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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