スアレス、噛みつき事件でFIFAに謝罪を要求 「処分は過度だった」

自身3度目の蛮行にも「間違いだったと認めて欲しい」と主張
 ウルグアイ代表FWルイス・スアレスは2014年ブラジル・ワールドカップの1次リーグ第3戦イタリア戦で相手DFジョルジョ・キエッリーニに噛みつき、4ヶ月間のサッカー活動停止及び代表戦9試合の出場停止処分を受けた。バルセロナでプレーするストライカーは「FOXスポーツ・ラジオ」のインタビューの中で、国際サッカー連盟(FIFA)に対し、処分が厳重すぎると謝罪を要求した。
 「僕は自分のしたことが間違っているというのは分かっている。僕の見解では、FIFAの規律委員会も、僕の出場停止処分が過度なものだったということを分かっているはずだ。彼らには謝罪と、そして処分が間違いだったと認めて欲しい」
 スアレスはこう語り、処分に対し異論を唱えている。W杯終了後の2014年7月にリバプールからバルセロナへと移籍した同選手は処分の結果、新天地でのデビューは同年10月25日のレアル・マドリード戦を待たなければならなかった。
 処分が発表された後、ウルグアイ代表を率いるオスカル・タバレス監督も処分は重すぎるとFIFAを批判し、教え子を擁護する言葉を残していた。スアレスも「タバレス監督が擁護してくれたとき、僕はより強くなろうとした。だけど、涙が止まらなかったよ」と振り返っている。
「誰でも過ちを犯す。しかし、だからといって『スタジアムに入ってはいけない』などというのはあまりに不可解だ」
 当初の処分では活動停止処分中の4ヶ月間は練習等でスタジアムに入ることも禁止されていた。その後、処分が緩和され、練習への参加が認められた。また、代表9試合の出場停止となったスアレスは今夏チリで開催されていた南米選手権への出場が叶わなかった。
 スアレスは噛みつき事件を過去に3度起こしている。アヤックス時代、そして、リバプール時代でも試合中に噛みつき、大きな騒動を起こしている。世界最大の舞台で再犯だったことが重く取られたが、スアレスは納得がいかない様子だった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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