ユベントス、2冠の立役者と続々契約延長へ 5連覇へ死角なしか

アッレグリ監督、ボヌッチ、マルキジオの主力と契約延長へ

 セリエA4連覇中の王者ユベントスは、マッシミリアーノ・アッレグリ監督、DFレオナルド・ボヌッチ、MFクラウディオ・マルキジオの両イタリア代表と契約延長間近である、とイタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
 2014年7月、ユベントスは前任のアントニオ・コンテ監督が電撃辞任し、イタリア代表監督に就任。元ミラン指揮官のアッレグリ監督はその後任として、”イタリアの貴婦人”を率いることとなった。昨季はセリエAとコッパ・イタリアの2冠を達成。さらに、UEFAチャンピオンズリーグでは12季ぶりに決勝進出。バルセロナに敗れはしたものの、近年欧州で競争力を失っていたイタリア勢の意地を見せた。
 ユベントスは戦術家に対し、年俸350万ユーロ(約4億7000万円)で2017年6月まで契約延長する様子だ。
 レアル・マドリードからの関心が伝えられるボヌッチはすでに2017年6月末までの契約を結んでいる。いまや、セリエAを代表するセンターバックに成長したボヌッチに対しては現在の年俸200万ユーロ(約2億7000万円)から倍増となる400万ユーロ(約5億4000万円)うを提示し、さらに2019年シーズンまで延長するオファーが用意されているようだ。
 また中盤の要でもあるマルキジオは、ボヌッチ同様に2019年までの契約延長にサイン寸前と見られている。クラブの生え抜きで、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ(無所属)に次ぐ、”パンディエラ(旗頭)”としての期待が懸かる同選手には、年俸360万ユーロ(約4億9000万円)に加え、成果報酬という高待遇が用意されているという。
 来季ユベントスにはセリエA5連覇という偉業達成に期待が懸かるほか、昨季優勝を逃したCLでの活躍が期待される。その中核を担う主力と指揮官の残留が濃厚となったチームに、ライバルが付け入る隙はなさそうだ。すでにアルゼンチンの新星FWのパウロ・ディバラやクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチ、エンポリから復帰したイタリア期待のDFダニエレ・ルガーニらの加入も決まっている。アルゼンチン代表FWカルロス・テベス、イタリア代表MFアンドレア・ピルロはチームを去り、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルの去就は不透明な状況だが、貴婦人は強力な体制で新シーズンに臨むことができそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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