なでしこ指揮官も脱帽 女子W杯決勝3得点のロイドが大会MVPを受賞

「彼女はビースト」

 ロイドは、試合後のインタビューで「私にはひとつの使命があった。それはチームの優勝の手助けをすること。私は身を粉にして試合に臨んだ」と、語っている。キャプテンマークを巻いてチームをけん引したロイドは、まさにW杯制覇というミッション遂行の立役者となった。
 日本の佐々木則夫監督も、その実力には脱帽といった様子だった。サッカー界の「スピルバーグ」を自認する名監督は、試合後の記者会見で対戦相手のストライカーを手放しで称賛した。
「ロイドさんにはいつもやられている。ロンドン(五輪)でも2点やら れています、今回も3点は非常に情けないというところなんですけど、本当に素晴らしい選手なので敬意を表します。最優秀選手おめでとうございます」
 また、アメリカ代表を率いるジル・エリス監督も、自国のエースへの賛辞を惜しまない。イングランド生まれの指揮官は英国営放送「BBC」に対して「私は彼女のことをビースト(獣)と呼んでいた。彼女は信じられないようなプレーヤーで、ロックスターよ。彼女と一緒に喜びたい」と語っている。
 アメリカ代表キャップは200試合を越え、2度の五輪金メダルを獲得していたロイドが、32歳にして初のW杯制覇を果たした。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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