W杯と“16強の壁” 海外メディアが「歴史的な悪夢味わう3カ国」に日本を選出

“16強の壁”という言葉は、W杯の舞台で世界的に浸透しつつあるのかもしれない…【写真:Getty Images】
“16強の壁”という言葉は、W杯の舞台で世界的に浸透しつつあるのかもしれない…【写真:Getty Images】

“7連敗”のメキシコ、“4連敗”のスイスとともに三度阻まれた日本も選ばれる

 “16強の壁”という言葉は、ワールドカップ(W杯)の舞台で世界的に浸透しつつあるのかもしれない。ロシアW杯は現地時間3日の試合を終えて準々決勝進出8チームが決まったが、このなかで敗退したメキシコ、スイス、そして日本が「ベスト16で歴史的な悪夢を味わっている」と、スペイン紙「マルカ」メキシコ版が特集している。

 なかでも最も“16強の壁”に苦しんでいるのは、当のメキシコだ。中米の雄はロシア大会で出場した8大会連続で決勝トーナメント進出を果たす抜群の安定感を発揮する一方、鬼門の決勝トーナメント1回戦で敗退する流れを断ち切れない。

 それは1994年のブルガリア戦に始まり、98年のドイツ戦、2002年のアメリカ戦、06年と10年のアルゼンチン戦、14年のオランダ戦、そして今回のブラジル戦での0-2完敗で“7連敗”となったのだ。地元開催の86年大会以来となるベスト8進出を逃したことに落胆ムードは大きいという。

 その一方で「“エル・トリ”(メキシコ代表の愛称)に比べると、日本とスイスは今回のW杯で健闘した去り際だった」とし、通算三度目のベスト16進出となった日本については、「終盤ラスト20分まで、2ゴールによってベルギーに打撃を与えた」と、MF原口元気、MF乾貴士のゴールで優位に立っていたことを明記。ただ「ベスト8への道は閉ざされた。02年のトルコ、10年のパラグアイ、そして今回は“赤い悪魔”が執行人となった」と、最後は力及ばなかったことが指摘されている。

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