王者の重圧と戦った4年間 なでしこ佐々木監督、敗戦にも晴れ晴れ

試行錯誤の4年間

 佐々木監督自身にとっても、試行錯誤の4年間だった。なでしこリーグの会場に足しげく通いながら新戦力の発掘に努め た。若手中心のメンバーで参加する大会を作りながら世代交代を図ったが、それがスムーズに進んだとは言えなかった。
 レギュラークラスではDF有吉の台頭があったくらいで、結局23人中17人が4年前と同じメンバーになった。それでも、指揮官にとっては、そんな日々も今や一つの思い出になろうとしている。
「本当に選手たちと楽しくサッカーを積み上げてこられて、幸せだったと思います」
 悔いのない晴れ晴れとした表情に、この4年間が充実した日々であったことを感じさせた。
 それでも「次はまた若い世代も入ってきて、さらにパワーアップすることが大事」と、なでしこジャパンの今後を見据えていくことは止めていない。そして、「今日はしっかりと結果は出ませんでしたけど 、最後の最後まで諦めないで走るという姿は見せられたと思います。ぜひ、少女たちの多くの方がサッカーに触れ合い、注目してもらえればと思います」と、日本の女子サッカー全体の未来にも視線を向けている。
 ディフェンディングチャンピオンとして23人の選手だけでなく、監督、スタッフも含めた“チームなでしこ”による連覇を目指したW杯は幕を閉じた。
日本の皆さんも本当に応援していただいてありがとうございます。最後の最後まで選手はよく走ってくれたと思いますので、僕自身も選手に誇りを持っています。スタッフの皆さんもよくやってくれて、感謝したいと思います。ありがとうございました」
 あるときは厳格な指揮官として、あるときは父親のように優しく選手たちを 見守った佐々木監督。全てを出し尽くした後の晴れ晴れとした表情で感謝の言葉を紡ぎ、ピッチを去っていった。 
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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